不思議な呪文がひらく秘密の世界
遊ぼう夜が明けるまで!
寂しいとき、心躍る魔法の言葉を唱えてみませんか?独りぼっちの男の子が迷い込んだのは、個性的で愉快な妖怪たちの国! 長谷川摂子さんのリズミカルな言葉と迫力ある絵に、大人も子どもも一瞬で引き込まれます。
さあ、奇妙で最高にワクワクする夜の大冒険へ、一緒に出かけましょう!

はい、SIKOMU編集部です。今回紹介する絵本は子どもの心の冒険と成長。誰かの温かさに触れる物語です。
この絵本のあらすじ
主人公は、遊び相手がいなくて退屈していた男の子、かんた。神社でやけくそになって、めちゃくちゃな呪文「ちんぷく まんぷく…」を大声で唱えると、なんとご神木の穴に吸い込まれてしまいます!
落ちた先は、夜の闇が広がる不思議な世界。そこで待ち受けていたのは、「もんもんびゃっこ」「しっかかもっかか」「おたからまんちん」という3人の奇妙な妖怪たちでした。
彼らにおねだりされ、かんたはモモンガごっこや宝並べなど、時間を忘れて大はしゃぎ!しかし、最高に楽しい夜の宴の最中、かんたがふと「ある言葉」をこぼした瞬間、妖怪たちの様子が急変し……!?
めっきらもっきら どおんどん
不思議な世界で妖怪たちと豪快に遊ぶ!躍動感あふれる絵とリズムが、子どもの心を掴んで離さない名作。
ふしぎな夜がくれた たからもの
胸の奥で ずっと 鳴り響く太鼓
日常のすぐ隣にある、ちょっと怖くて最高にワクワクする世界。かんたが体験したあの奇妙で愛おしい夜の時間は、子どもたちの想像力をどこまでも広げてくれるかもしれません。
おうちの人が恋しくなって涙が出そうになったとき、心の中にいつでも帰れる「秘密の場所」があること。そして、目には見えなくても、あの愉快な妖怪たちが世界のどこかで今も自分を待ってくれているかもしれないという、ちょっぴり心強い安心感。
この絵本は、子どもたちが一歩外の世界へ踏み出す勇気や、目に見えない大切なものを信じる心を、そっと育むきっかけをくれるのではないでしょうか。
ちんぷく まんぷく あつくなった、おまじないは 今も 心のポケットに
実際に読んでみて(感想)
声に出して「ちんぷく まんぷく」と唱えた瞬間、私の心もあのご神木の穴へと吸い込まれていきました。ただの愉快な物語だと思っていたのに、妖怪たちと全力で遊び尽くした後のあの「静寂」と「切なさ」に、大人の私の胸がじんわりと震えたました。
日常のすぐ隣にある神秘と、おうちが恋しくなる愛おしい感情。読み終えたとき、忘れていた幼き日の純粋な心が私の中に確かに戻ってきました。今夜、あなたもその魔法に触れてみませんか?
振り返り:この絵本が残してくれたもの
この絵本は、ただの空想ではなく、私たちが泥だらけになって遊び明かしたあの感覚を鮮やかによみがえらせてくれます。
妖怪たちと声を限りに笑い合った熱気、そして夕暮れ時にふと訪れる「おうちに帰ろう」という切なくも温かい安心感。そのすべてが、今も私たちの心の奥底に息づいていることを教えてくれます。
忙しい日々に追われても、あのおまじないを唱えれば、いつでもあの無邪気な自分に会いにいける。そんな、目には見えないけれど決して消えない心の秘密基地を、この一冊はいつでも私たちに残してくれるのです。
あなたは誰かに
何かを残せていますか
あのへんてこな3人は
今もあなたを 待っているかな?
この絵本を閉じたとき、いつもの見慣れた景色がほんの少し違って見えるはずです。神社の境内や大きな木のうろに、不思議な世界への入り口を探してしまうような、そんな瑞々しい感性が心に灯ります。
日常の何気ない瞬間にワクワクを見つけ、大切な人に「ちんぷく まんぷく」とおまじないをかけるように、優しい言葉を紡ぎたくなる。そうして明日からの毎日を、ちょっぴり愛おしい冒険に変えていけるはずです。さあ、あなたも足元に広がる魔法の国へ、一歩を踏み出してみませんか。
どおんどんと胸が鳴ったら、それは 新しい冒険のはじまり
めっきらもっきら どおんどん
不思議な世界で妖怪たちと豪快に遊ぶ!躍動感あふれる絵とリズムが、子どもの心を掴んで離さない名作。