小さな冒険者たちへ、夢見る勇気を
みんなで力を合わせる、ワクワクの旅!
もし目の前に大きな魚がいたら、どうしますか?ドキドキする冒険の始まりです!
馬場のぼる先生の『11ぴきのねこ』は、愛らしいねこたちが大きな獲物を捕まえにいくユーモアたっぷりの物語。ページをめくるたび、次はどうなるの?と胸が躍ります。さあ、11ぴきと一緒に大冒険へ出かけましょう!

はい、SIKOMU編集部です。今回紹介する絵本は欲と友情、教訓を優しく学べる、親子で読みたい一冊です。
この絵本のあらすじ
お腹を空かせた11ぴきのねこたちが、ある日、大きな魚が棲むという湖の噂を耳にします。「みんなで力を合わせて、その大魚を捕まえよう!」と、意気揚々と旅に出るねこたち。
湖に到着した彼らを待ち受けていたのは、噂をはるかに超える信じられないほど巨大な魚でした!その圧倒的な大きさに驚きながらも、ねこたちはあの手この手で捕獲を試みます。
知恵を絞り、仕掛けを作り、ついに大魚を捕まえた11ぴき。 「みんなで分けて食べようね」と約束し、意気揚々と帰路につきますが……。
夜、見張り番のねこが眠りについた頃、暗闇の中で11ぴきの「欲」が静かに動き出します。 誰もが予想しなかった、驚きの結末とは!?
11ぴきのねこ
とぼけた11ぴきのねこたちが、大きな魚を捕まえに冒険へ!世代を超えて愛されるユーモア絵本の最高傑作。
力を合わせるワクワクと
ちょっぴり苦い、あとの祭り
人生には、大きな目標に向かって仲間と協力する場面があります。しかし、力を合わせる楽しさのすぐ隣には、ふくらんでいく「欲」や、思い通りにいかない結果も待っているかもしれません。
この絵本は、そんな仲間との関わり方や、自分の心との向き合い方について、やさしく考えるきっかけをくれるはずです。無邪気なねこたちの姿を通して、子どもたちには挑戦する喜びを、大人にはちょっぴりほろ苦い経験をユーモアに変える心のゆとりを、そっと届けてくれるのではないでしょうか。
大魚を前にした高揚感と、その後にやってくる大騒動。よくばりの後、みんなで見上げる青い空。
実際に読んでみて(感想)
11ぴきのねこたちが夢中でいかだを漕ぎ出す姿に、いつの間にか自分の心を重ねていました。
ただの可愛い絵本だと思っていたのに、ねこたちの可笑しくも懸命な姿は、目標へ一心不乱に突き進む私たち人間の姿そのもの。欲張って失敗しても、最後はみんなで青空を見上げる彼らに、「結果がすべてじゃない」と、頑なだった心がすっと軽くなるのを感じました。
大魚を追いかけたあの瑞々しい高揚感と、すべてを包み込むようなラストの青空。失敗すらも愛おしい一歩へと変えてしまう、この物語の持つじんわりと優しい力に、今も深く心を揺さぶられています。
振り返り:この絵本が残してくれたもの
11ぴきのねこたちが教えてくれたのは、失敗のあとに見上げる青空の心地よさです。
どれだけ欲張ってしまっても、思い通りにいかなくても、すべてをユーモアに変えてまた前を向くねこたち。その姿は、結果ばかりを気にして身動きが取れなくなっていた心に、「またやり直せばいい」という確かな安心感を残してくれました。
可笑しくて、ちょっぴりほろ苦い。でも最後には心がじんわりと温かくなる。この絵本は、不器用な私たちの背中をそっと押し、次の一歩を踏み出す元気をくれるお守りのような一冊です。
また明日も、いかだを漕ぎ出そうか?
失敗さえも、愛おしい思い出に?
絵本を閉じると、ふっと心が軽くなり、明日からの選択が少しだけ変わりそうな予感がしてきます。結果を恐れて立ち止まるより、ねこたちのように何度でも不器用に進んでみよう。そんな風に、日々の暮らしへ一歩を踏み出す勇気が湧いてくるのです。
子どもと共に笑い、大人の心にも深く染み入る。この一冊を読み終えたとき、私たちの毎日はもっと愛おしく、もっと豊かに変わり始めるんだと思います。
にゃごにゃご笑って、また新しい旅へ。
11ぴきのねこ
とぼけた11ぴきのねこたちが、大きな魚を捕まえに冒険へ!世代を超えて愛されるユーモア絵本の最高傑作。