おいしいパンが、おいでおいで
めくれば広がる、おかしな世界
もしも、どうしても欲しくなるほど大好きなものに出会ったら、あなたならどうしますか?
ある休日、子どもの寝かしつけで出会ったのが、柴田ケイコさんの絵本『パンどろぼう』です。ユーモアたっぷりで、想像の斜め上を行くまさかの展開に、大人も子どもも一瞬で虜に!読み終えたあとも、優しく楽しい余韻が心地よく心に残ります。

はい、SIKOMU編集部です。今回紹介する絵本は、失敗してもやり直せる楽しさを描いた、親子で優しく読める一冊です。
この絵本のあらすじ
世界一のパンを探し求める、お茶目な「パンどろぼう」。 ある日、彼は『せかいいちおいしい』と評判の、森のパン屋さんから見事にパンを盗み出します。
「これこそ、求めていたパンだ!」と、大喜びで持ち帰り、いざ一口食べてみると……。
なんと、パンどろぼうの口から飛び出したのは、まさかの言葉。
パンどろぼう
世界一のパンを盗み出せ!まさかの「まずい!」から始まる、ユーモアと愛が詰まった大人気の大逆転絵本。
「だいすき」がつなぐ、みらいの姿
間違えても、やり直せる優しさ
子どもが何かに夢中になっているとき、大人の価値観で止めてしまうのではなく、その純粋な情熱をどう受け止め、育めばいいのか迷うこともありますよね。
この絵本は、あふれるほどの「好き」という強い気持ちが、周りの温かい導きによって、やがて誰かを幸せにする素敵な才能へと花開くきっかけを教えてくれるかもしれません。失敗や間違いをしても、温かく見守り、正しい道へと背中を押してあげること。そんな、子どもの可能性を信じるヒントを優しく受け取れるはずです。
実際に読んでみて(感想)
「もう一度、あの頃のように夢中になっていいんだ」
――そんな清々しい優しさと、明日への勇気が胸に灯りました。
大好きなパンのために間違いを犯した彼が、優しさに触れて、誰かを幸せにする職人へと生まれ変わる。その姿は、型にはまった日常を送る私たちに、「いくつになっても、心から好きなことに情熱を注いでいいんだよ」と、そっと背中を押してくれます。
本を閉じたあと、心がじんわりと温かくなり、自分の『好き』も、子どもの『好き』も、もっと大切にしようと思わせてくれる、愛に満ちた作品でした。
振り返り:この絵本が残してくれたもの
ハラハラしたあとの、最高の笑顔
お茶目でどこか憎めないパンどろぼうの行動にハラハラドキドキ。けれど、最後にはページをめくった全員が「クスッ」と笑ってハッピーになれる、最高に愉快な満足感が残ります。
あなたの胸にある「だいすき」は?
だれの明日をおいしくする?
この本を読み終えたとき、私たちは気づくはずです。日々の暮らしの中で、大切な誰かに情熱や真心を届けられているだろうかと。
自分の「好き」をまっすぐに信じ、周りを温かく包み込むこと。その優しさこそが、子どもたちの、そして自分自身の明日を変える最高のエネルギーになるかもしれません。さあ、一歩を踏み出してみませんか。
パンどろぼう
世界一のパンを盗み出せ!まさかの「まずい!」から始まる、ユーモアと愛が詰まった大人気の大逆転絵本。