「先回り」をやめると子どもは伸びる?予測不能な時代を生き抜く「知恵」を育む名作の教え

ちいさな勇気と知恵をリュックに
ワニの川を渡り、りゅうを救え!

もし、たった一人で危険な島へ行くとしたら、あなたは何を持っていきますか?

本作は、捕らわれた竜の子を助けるため、少年エルマーが知恵と機転で大冒険を繰り広げる名作絵本です。ページをめくれば、忘れていた子どもの頃のワクワクが蘇るはず。さあ、一緒に冒険の旅へ出かけましょう!

編集部
編集部

はい、SIKOMU編集部です。今回紹介する絵本は、言うなれば困難を乗り越える勇気と知恵です。

この絵本のあらすじ

好奇心旺盛な少年エルマーは、ある日、年老いた猫から「どうぶつ島」に捕らえられたかわいそうな子りゅうの話を聞きます。彼はその子りゅうを助けるため、たった一人で危険な旅に出ることを決意するのです。

エルマーがリュックに詰めたのは、歯ブラシやチューインガム、色とりどりのリボンなど、一見風変わりなものばかり。島に上陸したエルマーの前に、恐ろしいライオンやトラなどの猛獣たちが次々と立ちはだかります。

武器を持たないエルマーは、リュックの身の回り品とひらめきだけを武器に、どう猛な動物たちを次々とユーモラスに丸め込んでいきます。しかし、目的の子りゅうがいる場所へ行くには、最大の難所である「ワニの川」を渡らなければなりません。

お腹をすかせたワニたちが目を光らせる絶体絶命のピンチ。

はたしてエルマーは、どんな奇策でこの危機を乗り越えるのでしょうか――?

今回、紹介している絵本

エルマーのぼうけん
どうぶつ島に捕らわれた竜の子を救うため、知恵と勇気で大冒険!世代を超えて愛されるワクワクの冒険絵本。


リュックに詰めた知恵の道具
猛獣たちの島を切り拓け

子どもが初めての環境に飛び込む時、新しい壁にぶつかった時、親としてどう声をかけたらいいか迷うことがありますよね。手出しをしたくなるのをぐっと堪え、見守る難しさを感じることもあるでしょう。

この絵本は、子どもたちが自分の頭で考え、手元にある限られた道具を工夫して、困難をひらめきで乗り越えていく姿を見せてくれます。物語を通じて、子どもたちが「自分もエルマーのようにやってみよう」と思えるような、そんな小さくて確かな自信を受け取ってくれたら嬉しいですね。

「できない」は、ちがう道を探す合図。 きっと、あきらめない心が育ちます。

実際に読んでみて(感想

一見ちっぽけな道具で猛獣の島に挑む。その静かな勇気に、きっと最初から心を奪われます。

大人になれば忘れてしまう「知恵を絞る楽しさ」。凝り固まった私の思考を、エルマーの機転が優しく解きほぐしてくれたのです。娘への読み聞かせでも、リュックを覗き込む小さな瞳に、確かな冒険の灯火が見えました。

世代を超えて心の奥にじんわりと染み入る、いつの時代も冒険の話は大人も子供もワクワクが止まらないですね。

振り返り:この絵本が残してくれたもの

一粒のガム、数本の歯ブラシ。エルマーが残してくれたのは、特別な武器がなくても「手元にあるものとひらめき」で世界は切り拓けるという、確かな高鳴りです。

困難を前に立ち尽くすのではなく、今できる工夫を楽しむこと。その健気な姿に、忘れていた冒険心がじんわりと満ちていきます。子どもの可能性を信じ、大人の凝り固まった心をも柔らかくほぐしてくれる、温かい余韻がいつまでも胸に残り続けます。


リュックを開けてみませんか?
明日を変える知恵を探しに

目の前の困難にため息をつく代わりに、「手元にあるもので何ができるだろう」とワクワクしながら知恵を絞ってみる。そんな小さな心の変化が、私たちの未来を優しく塗り替えていきます。子どもと一緒に、あるいは自分自身のために。この一冊が、あなたの明日に温かな一歩を運んでくれますように。

一粒のガムが、ワニの川を渡る橋になる。さあ、新しい冒険をはじめましょう。


今回、紹介している絵本

エルマーのぼうけん
どうぶつ島に捕らわれた竜の子を救うため、知恵と勇気で大冒険!世代を超えて愛されるワクワクの冒険絵本。

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