さよならの、その先へ
心の中で、いつでも会える
大切な存在を失った時、あなたはどんな言葉をかけ、どう心を支えますか?
大切な存在との突然の別れ。押し寄せる悲しみの中で、どうすれば前を向けるでしょうか。
そんなとき、そっと心に寄り添い、温かい光を灯してくれる絵本があります。菊田まりこさんが描く、愛と再生の物語。ページをめくるたび、胸の奥から優しい魔法があふれ出す、そんな一冊をご紹介します。

はい、SIKOMU編集部です。今回紹介する絵本は別れの切なさを優しく包む、親子で心が繋がる温かい一冊です。
この絵本のあらすじ
主人公は、愛くるしい白い犬のシロ。大好きな飼い主の女の子「みきちゃん」と、いつも一緒のかけがえのない毎日を過ごしていました。ところがある日突然、みきちゃんがいなくなってしまいます。シロはあちこちを探し回りますが、どこにも姿はありません。
会いたくて、寂しくて、涙が止まらないシロ。そんな時、シロが気づいた驚きの秘密とは……?
いつでも会える
大切な存在を亡くした悲しみを優しい温もりへと変える、ボローニャ賞受賞のミリオンセラー。大人の心にも響く名作
目をつむれば、ほら
いつでも、キミに会えるから
親として、子どもに「大切な存在との別れ」をどう伝えれば良いのか、戸惑う瞬間はきっと誰にでもあるはず。大好きな人との突然の離別。幼い心がその寂しさをどう受け止めるのか、胸が締め付けられる思いがするでしょう。
この絵本は、そんなデリケートな心の揺れを優しく、そして深く包み込んでくれる一冊です。悲しみだけで終わらない、心に温かい光を灯してくれるようなシロの姿を通して、子どもたちが「見えない絆」をそっと感じられるきっかけになればと願います。
「さよなら」のあとも、つながりは消えない。
実際に読んでみて(感想)
ぎゅっと目をつむる。ただそれだけのシンプルな行動が、これほど愛おしく、救いになるなんて知りませんでした。
ページをめくるたび、大好きな人を失ったシロの健気な姿が、かつて別れを経験した私自身の心に静かに重なっていきます。読み終えたとき、切なさのなかに、じわりと温かい安心感が広がっていました。
振り返り:この絵本が残してくれたもの
シロと一緒に激しく泣き、そして一緒にそっと目をつむる。そのとき胸を満たすのは、寂しさが温もりへと変わっていく不思議な安らぎです。
別れの切なさを否定せず、抱きしめたまま前を向く強さをこの絵本は残してくれます。本を閉じたあと、ただ愛おしくて、大切な人の名前をそっと呼びたくなる一冊です。
いつか私が、旅立つ日は
だれかの心に、生きられるの?
この絵本を閉じるとき、明日の景色が少し違って見えてきます。私が今日かける言葉や差し出すぬくもりも、いつか大切な人の心を守るお守りになるかもしれない。そう思うと、明日の「いってらっしゃい」を、もっと愛おしく伝えたくなります。
目をつむれば、ほら。 あしたも、キミに会えるから。
いつでも会える
大切な存在を亡くした悲しみを優しい温もりへと変える、ボローニャ賞受賞のミリオンセラー。大人の心にも響く名作